2022-01-01 2021/08/12 月詠 月詠 確率 台風のわずかにそれた翌朝に砂がざらつくはだしの床に おばあさんと猫が寝ていて縁側が暑くなったら奥においでよ ぶつかってくるひとがいた駅だったいまは本屋がなくなっていた よく見たらだれもマスクをしていない店にしばらく迷ってやめる 裏口を開けておいたら内側にしずかに蝉の一匹がいる 2021年未来11月号